原発推進派懲罰遠征
懲罰遠征3勇士(外山恒一・山本桜子・東野大地)
司会 中川文人
2012年12月29日 東京・高円寺「素人の乱12号店」にて
2013年11月刊行の『デルクイ02』に掲載
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その1から続く 会場 とりあえず共産党の人が1人落選したという話しでしたが……。 外山 あ、成果? 会場 はい。 外山 成果ねえ。どうだったの? 東野君が調べてなかった? 東野 はい。調べてきました。 外山 さすが。ぼくは誰が落ちたのか受かったのか、全然興味ないのに(笑)。 東野 いや、ほくも大して興味はないんですけど、今日何を喋ったらいいんだろうってことで、話題作りのために一応調べたんです。初日に追っかけた維新の会の松野頼久って人は小選挙区では落ちて、比例復活してます。2日目の大分1区の吉良州司って人は、さっきも云ったように落ちました。 外山 いかにも強そうな候補だったのにね。 東野 比例でも復活してません。 外山 我々の攻撃の成果だ(笑)。結局10分ぐらいしか追い回さなかったけど、きっとそれがトドメに……(笑)。 東野 3日目の、接触事故を起こした福岡2区の鬼木誠……。 外山 さっき見てもらった動画にもバッチリ映ってたように、我々の追尾をかわそうとしたのか何なのかよく分からないけど、急に車線変更しようとして鬼木カーが無関係な車と接触(笑)。 東野 この人は当選してます。4日目は熊本2区の野田毅を追いかけるつもりだったんですが……。 外山 「渡辺喜美にカネもらってんのか」の人ね。 東野 選挙カーを見つけられなくて、ターゲットを熊本1区の、さっきの松野頼久とは別の、自民党の木原稔ってのに変更したんですが、その選挙カーも見当たらず、結局何もできませんでした。ちなみにその木原という人も当選してます。 外山 我々が少しでも追っかけていればなあ(笑)。 東野 5日目にリベンジで熊本2区の野田毅を追いかけました。この人も通ってます。6日目が鹿児島1区の山之内毅、維新の会の31歳ですが、小選挙区では落ちて比例当選です。この日は本来は自民党の保岡興治というのを追っかける予定だったんですが、その保岡って人が小選挙区で当選してます。 外山 そもそもは山之内を追っかけるつもりではなくて、保岡を狙ってた。法務大臣もやったベテラン議員で、しかも弁護士出身だという。これは追っかけなきゃと思ったんだけど、この日は桜子がいなかったんで追尾能力が不充分で、法律的にも手強そうな相手だし、どうせなら万全の態勢の時に追っかけようってことで、急遽もう1人の山之内を追っかけることにした。 東野 7日目の宮崎1区の武井俊輔は当選です。 外山 これも自民党の人ですね。 東野 8日目が、この日もターゲットを発見できなかったんですが……。 外山 福岡の維新の会の人だっけ? 東野 いや、「この地域は我々が制圧した」とか云って……。 外山 あ、鹿児島3区だ。これは今日集まってるのは主に東京の人だろうからよく分からないと思うんだけど、地方では「何々1区」っていうのがたいてい県庁所在地つまり都市部で、人口の密集してる比較的狭いエリアなんです。だから街を走り回っていれば敵の選挙カーとも比較的遭遇しやすい。だけど九州では福岡を除いては、2区、3区……っていうのはもう、何と云うか、50キロ四方とか、もっと広いかもしれないぐらいの範囲で一つの選挙区になってる。それぐらいの広範囲を4陣営ぐらいの選挙カーが走り回ってる。そんなもん探せるかって話なんですよ。 東野 だけど警察の尾行が……。 外山 そうだそうだ。それまでも鹿児島とかで警察に尾行されたけど、それはすでに選挙カーを追っかけ始めてからだからね。この日は要するに何にもしてないのに、温泉から上がってとりあえず「市内パトロールだ」とか云ってただ走り始めたら、いきなり警察の尾行が2台ついてたの。何ヶ所かどうでもいい交差点で曲がってみたりして確かめたら、ずっとついて来るんで、これはもう尾行に間違いないと。 中川 警察もやっぱりイヤなんだなあ。 外山 きっと何か後ろめたいことがあるんじゃない?(笑) でも実際こっちは選挙カーを発見できずに無為にうろうろしてる時間も結構長いわけで、そういう時に尾行でもついてくれれば、そうやってネタにして、何かやってる感じにできるんだから、非常に助かるんだ。 中川 警察に追われるってのは、それなりにスゴいことだもんね(笑)。 外山 ターゲットの選挙カーもいないところで、単に「原発問題を争点にしましょう」って街宣してたって、そこらへんの社民(社会民主主義。あくまで資本主義の枠内で福祉的手段などで弊害を是正しようという立場で、資本主義自体の打倒を目指す過激派からは軽蔑される)みたいじゃないですか。こっちはそういうことをやりたいわけじゃないからさ(笑)。もっとドラマチックな感じにしたいわけだから(笑)。だからもう、尾行がついたらこりゃあシメたものだってんで、ことさらに街なかの、できるだけ人が多いところに急いで移動して、「警察に尾行されながら原発問題を訴えています!」って街宣するようにした。 中川 それは尾行はされてるけど逮捕されるようなことじゃないし、願ったり叶ったりだなあ。 外山 何のデメリットもない(笑)。 中川 ただウキウキするだけ(笑)。 外山 川内の最初のそれは撮れてないんだけど、別の日に撮れてるんで、それもちょっと見てもらいましょうか。(0:45あたりから) 中川 尾行されるのが嬉しくてしょうがないって感じだね(笑)。 外山 これは楽しかった。だけど最終日の福岡がねえ……、これが非常に辛かった。 中川 警察にも構ってもらえなかったんだ。 外山 ある種の「かまってちゃん」にすぎないってことが、ついにバレてしまった(笑)。さすが福岡県警、九州の他の田舎警察とはひと味違う。 山本 最終日じゃないんだけど、大分で、先頭に推進派の選挙カーがいて、その後ろにぼくらの軽自動車がいて、その後ろに外山さんの街宣車がいて、最後に警察の尾行が2台ぐらいついてるって状況になってた。だけどそのうち外山さんが引き離されて、ぼくらは推進派を追っかけ続けてるんだけど、それとは別に外山さんがただ警察に尾行されてる状態になって、やがて外山さんから、どうもぼくらに追いつけそうにないから、このまま警察を引き連れて市街地に行く、「尾行されてます」パフォーマンスをやるから、君らも選挙カー追尾を中止してこっちに合流してその様子を撮影してくれって連絡がきた。 中川 意味不明な……(笑)。 外山 ダダイズムだねえ(笑)。 山本 でもそこまでいかないうちに警察が尾行を中止しちゃった。 外山 これ以上尾行しても、こいつら「尾行されてます」パフォーマンスをずっと続けるだけだなって感じで、警察は尾行をやめたみたいなんだけど、でもそのすぐ直後なんだよね、いったん見失ってた敵の選挙カーが突然また現れた。「あれを追え!」って(笑)、軽自動車による尾行を再開して、つまりもう警察の尾行はない状態なの。 中川 まあ、逮捕されるのは困るけど、警察にまったく相手にされないのも困るっていう(笑)、そのサジ加減だな。 外山 警察としても放っとくわけにはいかないようなことをやらなきゃいけない。 中川 だけどなかなか捕まえるわけにもいかないっていうギリギリの線を狙う。 外山 ぼくらが追っかけた推進派候補のほとんどは、さっき東野君が報告したように結局落ちなかったというか、そもそも最初からこの程度のことで落とせるとは思ってもいないんだけど、まあ良かったよ。ほんとにぼくらのせいで落ちたりしたら、後で恨まれるからさ(笑)。 東野 人にあんまり嫌われたくない。 外山 みんなに愛されるファシストでありたいよ。 中川 イヤがらせはやるんだけど、その結果として嫌われたくない……面倒な人たちだな(笑)。 会場 だけど可能性は見せてくれましたよね。 外山 うん。マジメな話をすると、それが今回の闘争の本当の獲得目標だから。こういうことをやっても捕まったりしないんだって証明してみせて、次の選挙の時にでも、全国各地の原発反対派が同じようなことをやってくれること。 中川 やっぱりどうせやるなら具体的に相手にイヤがられて、「お巡りさん助けて」って云わせたいしね(笑)。 外山 ただ九州の片田舎で選挙期間中に完全に合法的な反原発の街宣をやっても、ぼくら自身も面白くないし、ハタから見てもたぶんあんまり面白くないんで、話題にもならず、結果として「こんなやり方があったのか!」と気づいてももらえない。 中川 それは非常に素晴らしいことだと思います。運動のパターンが決まりきっちゃってるところはあるよね。それはやっぱり法律とか警察とかに対する具体的な経験・研究のないところでみんな発想してるからだよ。 外山 さっきの「ネット選挙は実はとっくに解禁されてる」って話もそうなんだけど、みんな何となく「こういうことはやっちゃいけないことになってる気がする」ってだけの話だったりするんだよね。今回だって事前にいろんな人に「今度こういうことやるつもりなんだ」って話したんですよ。でもみんな、そんなことしたら絶対捕まるからやめとけって云うんだよね。「大丈夫でしょう」って人は1人もいなかった。 中川 とにかく警告されるまでは思いついたことを何だってやっちゃえばいいんですよ。警告ナシにいきなり逮捕されるのは中核派だけですから(笑)。あるいは麹町署だけだから。麹町署は、逮捕する時に何の罪状だか云いもしないからね。弁護士が接見に行って、やっと何の容疑で逮捕したか教えてくれる。しかも実際に起訴する時はそれとも違う罪状になってるの(笑)。だけどそういうのは麹町署とか、ごく一部でしか許されないことだから。普通の警察では、ちゃんとビデオとか撮って、証拠を集めて、「これは何々の罪に問えるな」ってことをしっかり検討して、まず警告。 外山 とりあえず何か思いついたら麹町署の管内以外でやれと(笑)。 中川 そうなんですよ。単に立候補者の数の問題に限っても、純粋に政権与党になれる可能性を持ってるのは自民党と共産党だけなんです。ここがまず第一に議会制民主主義の茶番なんです。他の政党がいくら「政権を取ったらこういうことを実現します」って云ったって、そもそも数として単独では政権与党にはなれないんだから。 外山 あるいは今回の都知事選で、心ある人たちは宇都宮健児サンを一所懸命、応援してたみたいですけどね。ぼくだってまあ、宇都宮サンってのはなかなか立派な人みたいだなとは思いますよ。だけど通るわけないでしょ、そんなもん。 中川 嫌われたくなくなっちゃうんだよね。これまで内ゲバとかやって散々嫌われてきた人たちまでそうなっちゃう。しかし今回の外山さんたちのように、だからといって選挙に出ずにただ茶化して回るってのも邪道じゃないかと思う人もいると思うんだけど、どうですか? 会場 今回の「懲罰遠征」の最大の目的は何なのかってことが、やっぱりまだよく分からないんですよ。例えば原発再稼動みたいなことを本気で止めたいのか、それとも運動の新しい形を提示することが最大の目的なのか、あるいはファシスト党の宣伝が目的なのか、どうもよく分からない。それからやっぱり過激なので、普通の市民運動を穏やかにやりたい人たちからは反感を買うだろうし、そういう人たちは、むしろ反原発派はこういう過激な連中だと却ってネガキャンになってしまうじゃないかと批判してくると思うんですが、それに対してはどう考えてるんでしょうか。 外山 まず前提として、ぼくは原発反対であるし、一刻も早く原発を止めたいと思っていることは確かなんですけど、今回の選挙に関してはさっきから云うように最初から反原発派は負けると分かりきってるわけですよ。今回の選挙で反原発の結論なんか最初から出るわけがない。だから仮にマジメに原発全廃を目指すにしても、そんな選挙に期待してあれこれやるより、いずれ政権を取って必ず原発を全廃する我々ファシスト党の宣伝になることをやった方がいいに決まってるんです。 中川 一九四五年にアメリカに制圧されて以来、民主主義がすべてなんだと御指導されて、何事も選挙で決着をつけなければいけないと、みんな刷り込まれてるわけです。それが60年安保闘争や全共闘運動で、選挙だけで決着をつけちゃいかんと云って闘ったはずなんだけど、とくにこの10年ぐらいは、それでもやっぱり選挙で決めるしかないんじゃないかという風潮が強まって、それに異議を唱える人が必要なんですよ。 外山 今回ぼくらがやったようなことは、はっきり云って何ら実効性はないんです。吉良州司ぐらいしか落選させられてない(笑)。でもそれはぼくらが3人だけで、車1台だけでやったからであって、全国の反原発派がこれをもっと大々的にやればだいぶ違いますよ。けっこう大変なことになると思う。「やろうと思えばこれぐらいのことはやれるのに、なんでやらないの?」っていう問題提起ではあるんだ。原発に反対してる人たちが、みんなマジメであるがゆえのことだろうけど、選挙になると急に既成の選挙運動のイメージに縛られて、それに則っちゃうんだよね。これまで革新勢力がさんざんやり尽くしたような無意味な戦術に囲い込まれていっちゃう。 中川 それに今回のは、仮に捕まったとしても懲役2年とか3年とか、そんなことには絶対ならないから(笑)。一口に逮捕と云っても、そこらへんのリアリズムを分かっておかないとね。起訴されるまで23日間閉じ込められるかもしれないけど、公判前整理をやって、「これこれをやったことは事実で、それについては争いません」とか「この点は争います」とか、チャチャッとやれば起訴の翌日には保釈されるんだから。保釈金はかかるにしても、まあその程度のことなんですよ。 外山 保釈を考えなくたって、裁判そのものが逮捕されてから2、3ヶ月で終わりますよ。この程度のケースなら間違いなく執行猶予がつくし、それで出られる。 中川 とくに前科のない人なら今回以上のことをやっても実刑にはなりません。政治運動をやる人は、そういうリアリズムを身につけなきゃいけない。 山本 今回は捕まるとしたらまず街宣車に乗ってる外山だろうから(笑)、その段階でぼくらは引いて救援に回る予定だったんですが、もしそうなったら一つやりたいことがあったんです。坂本龍一とかオノ・ヨーコとか、反原発を云ってる、あるいは云ってそうな“大物”アーティストに、「今回の外山以上の水準で反原発パフォーマンスをやってくれ、ムリなら我々にカンパせよ」って要求するつもりだった(笑)。 外山 実は東野は我がファシスト党専属の芸術理論家なんです。で、「外山は今回の行動もあくまで政治運動だ、革命運動だとか云ってますが、そんなものはポーズにすぎません(笑)。カッコつけて云ってるだけで、本当は前衛芸術運動です。その外山の“反原発アート”よりも面白い、あるいは芸術的に優れた“反原発アート”をもしやれるんなら是非やってください。外山もそれを望んでいます。もしやれないなら救援カンパも含め、外山の前衛芸術運動に絶大な資金提供をお願いします」というような趣旨のことを、もっともらしく東野に書いてもらって、反体制ぶってるカネ持ってそうな“アーティスト”のみなさんに送りつけようと。 中川 今回も(二〇一二年の)夏ぐらいまでは良かったのにね。官邸前の大集会とか。なのに選挙が始まると全部そっちに回収されちゃうんだよな。 外山 このかん原発問題ではシングル・イシューということがしきりに云われてきたじゃないですか。だけどシングル・イシューについての考え方がまったく間違ってる。「原発反対」以外の主張は掲げないでください、というシングル・イシューでは運動はダメになるんです。「憲法を守れ」でも「自主憲法制定」でも、日の丸でも赤旗でも黒旗でも団体旗でも、「世界革命」でも「嫌韓嫌中」でも、「原発反対」なら他に一緒に何を掲げてもいい、もちろん現場で多少ケンカしてもいいというシングル・イシューでなければ、運動にダイナミズムが生まれません。 会場 事後逮捕の可能性はまだあるんでしょうか? 外山 うーん、可能性はゼロではないけど、難しいと思う。さっきも云ったように、やっぱり複数の県にまたがってることが最大のネックなんじゃないかな。 中川 追っかけられた候補者たちにも全員、事情聴取しなきゃいけないけど、彼らもむしろこんなことを立件されるのはイヤがるでしょう。 外山 裁判で、「だってあなた原発推進派なんでしょ?」って当然こっちは訊くことになるからなあ(笑)。 中川 そんなの絶対イヤだよ(笑)、ヤブヘビだ。 外山 やっぱりだんだん逮捕してほしくなってきた(笑)。まあもともと今回は仮に逮捕されてもそんなに真剣に裁判闘争を展開する気はなかったんだけどね。原発反対は本気だけど、今回の行動そのものは愉快犯的なものでしかないし、選挙なんてバカバカしいものに付き合ってあんまり長く拘束されるのも不本意なんで、「すいません、もうしません」と謝って、さっさと裁判を終わらせて最大3ヶ月で出てくるつもりだった。ツイッターでも書いたけど、愉快犯らしく「ムシャクシャしていた、相手は誰でもよかった」って供述しようと思ってたんだ(笑)。 会場 だいたい候補者のことをろくに調べずにやったんでしょ? 外山 「誤爆上等」とか云ってた(笑)。 中川 悪知恵は働くんだが計画性がない(笑)。 外山 誰も支持してないから、誰が通ろうが落ちようがどうでもいい。佐賀3区なんかさ、玄海原発があるから一応行ったんだけど、自民党と共産党しか出てないんだ。まあそういうところに原発は建てられちゃうわけだけど。で、そこで自民党を攻撃したら共産党を利することになっちゃうでしょ。過激派のモラルとして、共産党を利することだけは絶対やっちゃいけないってのがあるから、「両方落としましょう」って街宣した(笑)。「投票に行ってはいけません、投票率ゼロ%、自民党ゼロ票、共産党ゼロ票で、当選者ゼロをめざしましょう」って。アドリブでやってるうちにフト出た「佐賀3区に国会議員はいりません!」ってフレーズは我ながら秀逸だった(笑)。 会場 それは公選法違反の選挙妨害にはならないんですか? 外山 どうなんだろう。面白すぎて、ついやっちゃったんだけど(笑)。でも「投票率ダウン・キャンペーン」というのはファシスト転向前の一九九九年にも一度、福岡県知事選でぼくは大々的にやってて、その時は警察も「お願いだからやめてください」って云うだけで(笑)特に何もなかったよ。 会場 特定の候補を落選させようというのはダメなんです。「全員落としましょう」なら引っかからない。それに「とにかく投票に行きましょう」キャンペーンはみんなやってるんだから、その逆はいけないということもありえない。 外山 あまり深く考えてなかったけど、なるほど(笑)。まあ、選挙カーを追い回すのはともかく、「選挙反対」とかワケわかんない街宣まで取り締まりゃしないだろうとは思ってた。 中川 そんなの取り締まってたら税金の無駄遣いだ(笑)。 会場 他の時は言葉の使い方に気をつけてましたよね? 外山 うん。「何々サンを落としましょう」みたいなことは絶対云わなかった。「原発問題を争点にしましょう」と云うだけで、「推進派を落としましょう」とは云わない。「何々サンは原発推進派です」とは云うけど、「だから落としましょう」とは云わない。 会場 投票日に投票所に行って、貼り出されてるポスターとか選挙公報を見て誰に投票するか決めるという人は案外いますよ。 外山 だよね。だから投票日に、一日中あちこちの投票所を巡回しながら街宣すればいい。今説明したように、云い方さえ気をつければ、これは完全に合法です。 会場 あと、「私は原発反対派なので何々サンに投票します」とか、逆に「推進派なので何々サンに投票します」と街宣して回るのも、その党の運動員とかでなければ公選法には引っかかりませんよ。個人の意見表明、立場表明にすぎないから。 外山 お、さすが極右政党(笑)。その手もあるね。ネガティブ・キャンペーンとしてそれをやることも可能なわけだ。「私たち原発推進派は自民党に投票します!」って過剰にやる。「命や健康より大事なものがあるんです!」とか、わざと反感を買うようなことばっかり云って。いわゆるホメ殺しだ。自民党の選挙カーと遭遇したら、「自民党のみなさーん、原発推進、頑張ってください!」って(笑)。 会場 警察に尾行された時に、「つきまとい」だって抗議しなかったんですか?(笑) 外山 そりゃまあ冗談としては云ってみましたよ。彼らは冗談にもマジレスしてくるから、「これは公務だからいいんです」とか云ってましたけど。 会場 交番に駆け込めばよかったですね(笑)。 外山 そうか、こっちが候補者にされたことを全部、警察に向けてやればよかったんだ。「誰からカネもらってんだ!」とか(笑)。 中川 えー、そろそろ予定の時間ですので、報告会はここでいったん終了して、この後さらにこの場で引き続き、交流会とします。3勇士のみなさんに盛大な拍手を! 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